野球の練習メニューを作るとき、指導者が大切にしたい7つのこと
野球の指導をしていると、
「今日は何を練習しよう?」
と考えることがあります。
練習時間が長ければ、それだけ選手が成長するとは限りません。
大切なのは、
「何のために、この練習をするのか」
を指導者自身が明確にすることだと思います。
中学11年、高校13年、合わせて24年間、野球の現場で選手たちと向き合ってきました。
今回は、その経験から感じてきた、練習メニューを作るときに大切にしたい7つのことを紹介します。
① 練習の目的を明確にする
まず一番大切なのは、練習の目的です。
例えば、
- 守備力を上げる
- 送球を安定させる
- 打撃の課題を改善する
- 走塁の判断力を高める
- ピッチャーのフォームを確認する
などです。
ただ「ノックを100本打つ」のではなく、
「今日は一歩目を意識する」
など、目的を持たせる。
目的が明確になるだけで、選手の練習への取り組み方も変わってきます。
② 選手のレベルに合わせる
同じチームでも、選手の技術や身体の成長には差があります。
全員にまったく同じ練習をさせることが、必ずしも良いとは限りません。
例えば守備練習でも、
基礎を繰り返した方がいい選手と、実戦的な練習を増やした方がいい選手がいます。
指導者は、
「チーム全体の練習」と「個人の課題」
の両方を見る必要があります。
③ 練習時間を有効に使う
練習時間が限られているチームでは、時間の使い方が非常に重要です。
集合してから長い説明をする。
順番待ちの選手が多い。
同じ選手だけが何度も練習する。
こうした時間が多くなると、実際に選手が動いている時間は少なくなります。
練習前に、
「今日は何をするのか」
をある程度決めておく。
そして、できるだけ選手が動ける時間を作る。
これは指導者が意識したいポイントです。
④ 基礎練習と実戦練習を組み合わせる
基礎は大切です。
キャッチボール、守備、打撃、走塁など、基本を繰り返すことは必要です。
しかし、試合では基礎練習と同じ状況がそのまま出てくるわけではありません。
だからこそ、
「基礎 → 実戦」
につなげることが大切です。
例えば守備なら、
捕球練習だけで終わらず、
「ランナーがいる場合はどうする?」
「アウトカウントは?」
といった状況判断を入れていく。
練習した技術を試合で使えるようにすることが重要です。
⑤ 選手に考えさせる時間を作る
指導者がすべて説明して、すべて答えを教える必要はありません。
例えば、
「今のプレー、どうしたらよかったと思う?」
と選手に聞いてみる。
すると、自分では気づかなかったことを考えるきっかけになります。
もちろん、最初から答えを出せない選手もいます。
それでも、
「自分で考える経験」
を積ませることは大切です。
練習メニューの中にも、選手が考える時間を取り入れたいと思っています。
⑥ 選手の疲労や成長段階を考える
一生懸命練習することは大切です。
しかし、
「きつければきついほど良い練習」
とは限りません。
特に中学生は成長期です。
身体の状態や疲労を見ながら、練習内容や負荷を考える必要があります。
ピッチャーなら、投球量についても特に注意が必要です。
「昨日たくさん投げたから、今日は違う練習にする」
というように、練習内容を調整することも指導者の役割です。
痛みがある場合は無理をさせず、必要に応じて医療機関などに相談することも大切です。
⑦ 練習の最後に振り返る
練習が終わったら、
「今日は何をやった?」
だけで終わらせず、
「今日は何ができるようになった?」
と考えてみる。
さらに、
「まだできないことは何か?」
「次の練習で何をやるか?」
まで考えられると、次の練習につながります。
短い時間でもいいので、振り返る習慣を作ることは大切だと思います。
良い練習は「量」だけでは決まらない
24年間、野球を指導してきて感じるのは、
練習時間の長さだけで選手の成長を判断することはできない
ということです。
大切なのは、
「何をするのか」
「なぜするのか」
「選手がどう取り組むのか」
です。
同じ2時間の練習でも、目的が明確な2時間と、ただ時間を消化する2時間では違います。
だからこそ指導者は、練習メニューを作るときに、
「この練習は選手の何につながるのか?」
を考えたいものです。
まとめ
練習メニューを作るときに大切にしたいことは、
- 練習の目的を明確にする
- 選手のレベルに合わせる
- 練習時間を有効に使う
- 基礎練習と実戦練習を組み合わせる
- 選手に考えさせる時間を作る
- 選手の疲労や成長段階を考える
- 練習の最後に振り返る
です。
指導者が練習を考え、選手がその意味を理解して取り組む。
その積み重ねが、選手の成長につながっていくのだと思います。
「今日の練習は、選手の明日にどうつながるのか」
私自身も、24年間の指導経験だけに頼るのではなく、これからも学びながら考えていきたいと思っています。
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